「結城はっ・・・ひとりぼっちじゃないんだからねっ・・・ちゃんと仲間がいるからっ・・・」


「ありがとうっ・・・ありがとうっ・・・」


仲間に初めて見せる涙だった。
もし、この時何も言葉かけられなかったら
勝手に消えていたと思う。

「けど・・・族はやめる。仲間を殴って傷つけた、現状は変わらないから」

「・・・わかった」


そして、引退式が行われた
泣いた、たくさん泣いた。


こんなに泣いた事はなかった。


「じゃあ・・・ね」


友達もいない。家族もいない。
そんなひとりぼっちの世界。

絶えられないと思っていた。
だけど、絶えてみせる。
いつか、乗り越えてみせる。
そんな勇気が出せた時
何かが始まるんだ・・・と感じた。