----ある日の朝

「おっはよぅっ!!みんな!」

由加里が元気にあいさつしながら教室に入ってきた。

けれど、だれもその声に返事をしなかった。

なぜなら、未羽がある理由で泣いていたからだ。

「ぅ・・・・っ。ひっく・・。うぅ・・・・・。」

「大丈夫?未羽。」

「かわそぅ・・・。」

みんな由加里を軽くにらみながら口々に言う。

「ひっく・・・・。由加里・・・ひ、ひどいよ。あたしが・・・このストラップ・・気に入ってるってしってるくせに・・・・・。」

「え?何言ってるの。未羽。あたし、そのストラップになにかした?」

由加里はとぼけている。

そんな由加里にみんな呆れた。

「由加里、あんたってバカなの?このストラップ壊したのはあんたなんでしょ?!」

「とぼけんのもいい加減にしろっつーの!」

「そうよ。あたしらはぜーんぶしってんだからね!」

今の言葉を聞いて由加里はハッっとした。