そして撮影の日。 私はゆっくり深呼吸をして、 「朔斗!!」 と、大好きな人の名前を呼んだ。 「葵、おはよう。」 と、いつもの優しい笑顔で朔斗が言う。 「あのね、朔斗…有難う!だ、大好き…!」 いきなりの私の言葉に、一瞬驚いた顔をして、私を引き寄せた。 「ずっと俺が側にいるから。」 と耳元で囁かれた。 ドキドキが止まらない… 幸せすぎて涙がでそうだよ―…