もう一度、名前を呼んで。【完結】






「まあなんと言っても鳳狼といえば総長や。」




そうだよね。

リーダーが大事!




「かっこええんやで〜

俺らとタメなんやけど。

あの人のオーラはヤバいわ。」




タメ!?

へぇぇ…

やっぱ普通に実力主義だよね。





「俺らの総長はハンパなく強い!

俺のダチってな、めちゃくちゃ自信家なんやけど、そいつも認めてる。

そんぐらい喧嘩も心も強い!!」





やっぱ総長はそうじゃないとね!

なんだかあたしもその人尊敬できる気がするよ!!





「前な、チームの奴が襲われてん。

病院送りにされてもーて。

下っ端やってんけど、俺も結構仲よかってんな?

んで俺らはキレてもーて……

敵んとこ乗り込もうとしてたんや…。」




その気持ちはよく分かる。





「敵は…この辺では汚い手ぇ使うって有名やった。

でも俺らは何も考えてなかった。




したらな、その総長が止めたんや。俺らを」





あたしは昂太をみつめる。