その後は、昂太が楽しそうに鳳狼について説明しだした。
「鳳狼ってな、全国でNo.2やねん。」
2番なの?
「でも俺らは強いで。
何てったって仲がええからな!」
そりゃいいことだ。
「でもやっぱ幹部はヤバい!
ホンマにやっばいでー!!」
昂太ってば目がキラキラしてる。
大好きなんだなぁ……
「その幹部の一人は俺のダチでな!
てかみんなダチやけどそいつとは幼なじみみたいなもんやねん」
あたしはうんうんと頷く。
「ちょうどこの席なんやけど…」
そう言ってあたしの隣の席を指差す。
「あたしの隣…?」
「せやで!まあ見た目はごっつ怖いけどな!
根はいいやつや。」
へー。
会ってみたいかも。
昂太はその人が大好きみたいだし。



