もう一度、名前を呼んで。【完結】





「いや〜藍那はかわえーなぁ。」

「やめてよ。可愛くないから。」

「は……?何言ってん?」

「何が?」

「いや……なんもないわ。」






あたしが可愛く見えるなんて

昂太かわいそうだな……

あたしより可愛い子なんていっぱいいるのに。








それにしても……

「昂太と話してると誰もこないね?」



あたしが席に着くまでは、珍しいからか、結構話しかけられてたのに今は全くだ。


それどころか、みんな少し距離をとってるような気もする。




あたしの言葉に、昂太は


「あ〜それはやなぁ…」



と言葉を濁している。