もう一度、名前を呼んで。【完結】






………………は?




あたしは声がした、後ろに振り向いた。


そこには、綺麗な顔をした背の高いここにきて初めて目にする黒髪の男が立っていた。




背、高いな〜



なんてあたしが思っていると




「聞いてる?」



ちょっと苛々が含まれた声がした。




「あっ!聞いてる聞いてる!」


あたしは慌てて答えた。




「こんなとこで何やってるの?」



男は、笑顔を作ってそう言った。