えっと…… 「ありがとう。」 そう言ったはいいものの ここにいる人達の顔は知ってるんだけど 名前がどうにも思い出せない。 あたし薄情者って言われちゃうかも そう思って、なんだか申し訳なくなった。 「はい藍那。座ってね。」 ママがあたしのイスを引いてくれている。 これって普通は男の人がやるんじゃないかな あたしは、促された席に座った。