「帰ったよ。文化祭が終わるまではここにいる。」
「へぇ〜」とあっちゃんが言って。
あたしを向いていた顔をけいちゃんに向けた。
「後夜祭は出来ねぇよ〜。
桜華が来たことで異様に盛り上がってる。
つか血の気が多くなってるし。」
「桜華なぁ…
大丈夫なんじゃねぇか?」
「は?」
あれ、なんだかあっちゃんの眉間にシワが…
「お前、やっぱり馬鹿だな。外を見てみろよ。ここで女といちゃついてるから学校のことなんも知らねぇんだろうが。…何座ってんだテメェ。さっさと外行ってこいや。」
……あっちゃんの後ろに閻魔大王が見えるよ………
怖っ!!!!
けいちゃんも顔を青くして、そろりそろりと部屋を出て行った。
「あ…あっちゃん?」
「ん〜?どうした、藍那ちゃん?」
…いつものあっちゃんだ。
なんとなく、晃太たちがあっちゃんを怖がっていたのが分かった気がする。



