もう一度、名前を呼んで。【完結】



あたしはまたため息をついた。

…あんな人になれたら、いいのに。



「そんなに美人だったのか?」

「うん。百人中百人が綺麗って言うよ。」

「ほ〜。それ、悠唏たちも言うか?」



なんだか楽しそうに、けいちゃんがニヤニヤしてる。



「何?気持ち悪い…」

「んなぁっ!?藍那にキモいって言われたぁーっ!!」


ニヤニヤの後は泣き出したし。

何なのさ、もう………


コンコンッ



「うっ…

はいよ〜」


泣きまねを止めて、理事長のイスに座りなおす。

その机には、空になったケーキのお皿。



「啓司〜後夜祭はナシじゃねぇかな〜」

「あっちゃん!!!」

「あれ、藍那ちゃん?」


あっちゃんは驚いたようにあたしを見て、

「悠唏たちはどうしたんだ?」

と聞いた。