もう一度、名前を呼んで。【完結】





「おかえり!あ、悠唏くんちゃんと藍那を見つけてくれたのね〜。ありがとう。」



家に帰ると、ママが起きて家の掃除をしていた。



ママ掃除なんてするんだ。

あたしは、少し意外に思ってしまった。



「藍那はお風呂に入りなさい。風邪引くよ」


そう言われ、あたしは大人しくお風呂へ向かった。


「悠唏くんはまた後で菜摘たちと一緒に来てね。お祝いしましょ!」



あたしの背中で、ママのそんな声が聞こえた。