もう一度、名前を呼んで。【完結】




どれくらいそうしていただろう。



カラカラカラ…

「失礼します。」




看護師の人が、部屋に来た。


「あら、起きていらしたんですね。」



笑顔の、綺麗な人。



「点滴、変えますね?」


そう言って手際よく付け替える。



あたしは自分に繋がったチューブをたどって左腕を見た。



そこには、いくつかの針を刺した痕。


あたしがそれを見ていることに気がついたのか看護師が口を開く。



「これは…傷にはならないし跡も残らないので大丈夫ですよ?」



少し慌てた様子のその人。


心配そうなその瞳を見てあたしは、



「分かってます。」



と呟いた。