もう一度、名前を呼んで。【完結】




「悠唏、ずっとここにいたの?」




見つめ合うように重なる視線。


それを外さずにあたしは話題を変える。




「ああ…まぁな。

たまに倉庫には行ったけど学校には行ってねぇよ。」


「ごめんね?なかなか起きなくて。」


「別に。なんとも思わねぇよ。」




フッと笑う悠唏は、本当にそう思っているんだろう。




「あたし、もう大丈夫だから悠唏もちゃんと寝て?」




悠唏は少し驚いたように目を開く。



寝てないとは言ってないのにあたしがそう言ったからだろう。



だけど、悠唏があんまり寝てないことくらいあたしには分かる。





「…ぁあ。藍那も、寝ろよ。」




悠唏はそう言うと、ゆっくりと眠りに落ちた。