右手を見ると。 「スー…スー…」 金色の髪の毛が目に入り、静かな寝息が耳に入った。 「悠唏…………」 あたしの右側にはなぜか、悠唏がいた。 右手はガッチリと悠唏の両手に包まれていて動かせない。 あたしがジッと悠唏を見ていると。 ピタッと寝息が止まり、のっそりと頭が動いた。 そして眠たそうな視線はあたしに…。