「悠唏?なんであんたがここにいんのよ?」 眉をひそめてお袋が言う。 「菜摘、悠唏くんが藍那を助けてくれたのよ。怒らないでね。」 やんわりと綾嘉さんが言った。 一方親父は藍那から俺へと視線を動かした。 その目は何かを訴えるようで。 居心地が悪くて、俺は目を逸らした。 藍那は、いつになったら目を覚ますんだろう。