「悠唏くん、違うわ。 あたしたちが藍那に会わなかったから藍那の体調にも気付けなかっただけ。 悠唏くんは藍那を助けてくれたわ。」 綾嘉さんは、俺の肩に手を置いて言った。 「俺達が悪かったんだ。 悠唏はそんな風に思わなくていい。」 風斗さんも俺の頭に手を置きながら言った。 ガラガラガラガラ 再び、病室の扉が開く。 「藍那ちゃん、大丈夫か?」 「藍那っ!」 この声は… 「親父……。」 俺の両親。