もう一度、名前を呼んで。【完結】




「悠唏っ……」



あたしが名前を呼ぶと、ピクッと反応する悠唏。



それでも掴んだ倉本は離さない。




しかも、反応したのに再び倉本を殴り始めた。



「「悠唏っ!?」」



理流たちも、止めようと必死。





あたしは悠唏のほうに近付く。



「藍那っ!離れてろ!!」




理流の声も聞かずに。


「おいっ!」



そう言ってあたしの肩を掴んだ龍毅の手も振り払った。