もう一度、名前を呼んで。【完結】





あたしはその姿を見て、フッと記憶が脳を駆け巡った。





“アイナ!落ち着け!”


“やめろっ!そいつ死んじまうっ!”


“アイナっ!“


”やめろって…”






みんなが必死にあたしを呼ぶ声と、悲しそうなみんなの顔。




ダメ………


あたしはあの後……






「藍那ちゃん、取れたから…」



僚があたしの手錠を外したみたいで、気づいたあたしは荒れてる悠唏のほうに走り出した。




「藍那ちゃんっ!?」



僚の驚愕した声。



「藍那っ!?…来るんじゃねぇっ!」



理流のあたしを止めようとする声。





あたしは何も聞こえなくて、ただ目の前の悠唏だけを見て走った。