後ろのドアから入ったため、前の席の昂太が振り向いて言った。 「あれ?今日は教室来たん? あっち行かんで、ええの?」 あたしはこくこく頷いて、机に突っ伏した。 ……どうしようもなく眠たい。 だけど、目をつむると…… 次々に瞼のうらに顔が浮かんでくる。 寝れないや… そう思ったあたしは眠るのを諦めた。