もう一度、名前を呼んで。【完結】




「話聞けよ?藍那。」


有無を言わせない口調で悠唏が言う。



あたしはそれにコクコクと頷いた。




「鳳狼の敵はいっぱいいる。
でもそんなかで一番やばい奴ら。
それが紫蛇だ。」




悠唏はあたしの目を見る。




「紫蛇は…勝つための手段を選ばねぇ。
武器だろうが不意打ちだろうが…
なんだってやるんだ。人質だってとろうとする。
それで今は全国でもNo.5には入る。」




あたしは手段を選ばないと聞いて、胸がザワザワした。

ムカムカするし、言いようのない気持ちになった。





「藍那が蹴ってたハゲ、いたろ?」



ああ……

あいつ…





「あいつは紫蛇の面子だ。しかも下っ端の一番上。分かるか?」




うん。分かるよ。