あたしは睨むことも笑うこともせず ただ無表情で悠唏を見ながら言った。 そんなとき。 「藍那、大丈夫だ。ゆっくり深呼吸してみろ?」 優しい、理流の声があたしに真っすぐ届いた。 声のしたほうに目を向けると。 あたしに一歩ずつ近づく理流の姿。 あたしはその姿を見て目を見開いた。 “大丈夫だ。お前には俺がいるから。” 聞こえるはずない、愛しい声がした。