私はゆうさくの手を


握ったままだった


「俺家帰れないや」


「…えっ?」


「泊めてよ」


「うち汚いよ」


「いいよ、べつに」


彼のそらせない目を見る


「…分かった」


なぜか言ってしまう


私はゆうさくを


家に入れた