「!!!?」



 マリアの表面から一筋の白の光が現れた。



 あれはヴィーナスの光…。



 「急げ!!」


 俺は辛うじて車椅子から立ち上がり、自力で歩くことは出来るようになった。



 俺は耶麻斗を急かして、シャトルのスピードを上げさせる。



 蒼い地球。


 そして紅の月マリア。



 その美しさに見惚れている悠長な時間はなかった。



 「!!!?」