敵地に私がプレゼントなんて……私もイヤだった。



 「…私が…そんなキケンなことはしませんよ」



 少しズレた眼鏡を直して耶麻斗さんは誰かを内線で呼ぶ。



 「!!?」



 私たちの前に現れたのは私に瓜二つの男性ロボット。



 「ファラオさまが私に学び開発したアキラ君です…彼に女装してもらい…ヴィーナス
さまとして…シグマさまに同行させます。ドラゴンさまもお付けしましょう。アキラ
頼むぞ」



 「はい…」



 私よりも少し低めの声で耶麻斗さん返事。