-静かな公園で2人。 "羽菜?どうかした?" 彼は 自分の前で 人差し指を動かす。 だいぶ、 手話も覚えてきたみたいだ。 "ううん" 「………… オレ、羽菜が好きだよ」 彼の口が動いた。 しかし、 彼がなんと言ったのか、 わからない。 "…今何て?" "なんでもないよ、 さ、早く帰ろうか" 彼はベンチから 立ち上がった。