「よし、ではオヤツを買いにいくかい!?」


え…っ、何でこっちを見てるん?


「絶対嫌やで。アンタと買い物なんか」


コイツといても疲れるだけだし。
誰が好き好んで一緒に行くかっての。


「またまた。ミッキーは照れやさんだね。デートした仲じゃないか」


妖精のこの言葉に、クラス内はどよめく。


「あの岩松と…さすが関西人は違うな」


関西人関係ない!!
しかもあれはデートちゃうし!


「さあ行くよ!」


妖精は私の手を引っ張り、強引に連れ出した。



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「やっぱヒカル様、美希ちゃんの事気にいったんだねえ」


桃子がニヤつきながら言う。


「美希ちゃんのどこを気にいったのかな?かなり普通の子だと思うんだけど。」


ナオがそう言うと、桃子は『さあ?』と首を傾る。


「関西弁が珍しいってだけじゃねえの」


夏男が髪をかき上げて言った。


「そうなのかなー?」


桃子とナオは腕を組んだ。


悩んでも結果は出ないので、三人はお菓子を買いにコンビニに向かった。



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