妖精なアイツ【完全版】

教室でもチラホラ、チョコをもらったり、あげたりしている。


私は…放課後渡そうかな。


「ヒカルくーん!」


…ん?見た事の無い、女の子。


けっこう可愛い。


「はいっ!チョコレート!」


チ、チョコ?妖精に?
私は妖精と、その女の子を見る。


「ありがとう、カオリちゃん。」


女の子は手を振って教室を出て行った。


…妖精に、チョコ…?
しかも、今の誰?


「ヒカルくーんっ!」


また!?今度は…スカーフの色が違う…。


三年生?凄い美人だけど。


「ヒカル君にクッキー焼いてきたの!食べてー。」


「どうもありがとう、アヤ先輩。」


またもらってる…。また知らない人から。


「ヒカルせんぱーいっ!」


先輩って呼んでるという事は…、中学生?
ここって、中・高一環なんだっけ。


セーラー服だけど、ちょっと制服の造り、違うもんね。


てゆうか、めちゃ可愛い…。


「手作りなんですけど、もしかしたら…美味しくないかもしれませんが…もらって下さい!」


「ありがとう、ユミちゃん。」


ど、どーなってんの?まだ朝イチなのに、次々と、ヒカルにチョコを渡す人達が、続々と!!