俺の両親と柚の両親で一泊旅行に行くらしい。 『大人達だけで楽しんで来るね!春樹ー!柚ちゃんをくれぐれもお願いねー!』 いつもよりテンションの高い母さん。 『ごめんね、春君。柚を宜しくね』 とおばさんに言われてしまった訳で。 柚を一人にさせる訳にはいかないと只今、柚の家のリビングのソファーへ座っている俺。 柚はキッチンで飲み物を注いでいる。 つーか年頃の男女が一つ屋根の下って、俺は良いのかよ。 まあ、良いけど。