「お待たせ!」 不意に頭上から聞き慣れた声。 足元から見える姿を確かめる様に視線を上へ滑らせていくと、 柚と佐倉が笑みを零しながら立っていた。 その姿は縁日にふさわしい浴衣姿。 柚の浴衣は白い生地にピンク色の花が幾つも散りばめてある。 佐倉の浴衣は黒い生地に薄紫と白の花が飾られていて。 同じ様に普段下ろしている髪が上げられている。 お互いがお互いに合っていて、思わず見惚れてしまう。