Priri・・・ あ、やべ。 ゲームに集中になり過ぎた。 一旦ゲームを止めて、時計の時刻を確認すると21時。 音が響く携帯を取り、通話ボタンを押した。 「はい」 『あ、春くん?』 声の主は柚の母、おばさんだった。 何となく…不安が過る。 「柚が、帰って来ないのよ。携帯の電源は入ってないし…18時くらいに今から帰るよってメール来たんだけど」 ──って何時間掛けて帰宅してんだ。 何やってんだよ、アイツは! 窓の外を見ると辺りは真っ暗で素早く立ち上がった。