『いつか空を旅したかった。』




星を眺めるのが好きな君は 、よく海辺から空を眺めていた。



いつしか君の特等席は、 小さな病院のベッドの上。



僕は君の横顔をただずっと見つめていた。




小さい頃を覚えている?

僕は僕なりの方法で、
君を星空へと連れていったね。



その足元にたくさんの、
星の形をしたお菓子をまいた。



砂浜に舞い散るこんぺいとう、 嬉しそうな君の笑顔。




もう一度あの笑顔を見るために、



君を海辺につれていけたら。