「それなら…」 男の人は、得意な身長をいかした動きで棚の上の本を取った。 「ありがとうございます」 受け取ったのは、分厚い図鑑。 「今時珍しいな。高校生が植物図鑑なんて」 「何読んでたんですか?」 「お前と一緒…」 男の人は首の裏を掻きながら…。