俺を見上げて 「健斗くんかぁ。知らない人かと思っちゃった」 と笑った。 「なんで?」 「ん?背伸びたし…手とか大き…」 静音は俺の手を触った。 「え…っと…ごめんね」 そしてすぐに手を後ろに隠した。 「なんで謝るの?」 「え?」 「静音に触られて嬉しいんだけど」 静音は赤くなった。 「そ…そんなわけ……」 俺は静音の手を握る。 「ちょっ…」 「今だけ。」 静音はうつむいて、頷いた。