照れていたレボは
しばらくして
ふぅーっと息を整え
小さな声で言った。

「愛してるよ」

そう言われた瞬間
顔が真っ赤になり
それと同時に何かが
込み上げてきた。
ここまで人を愛しいと
思ったことがかつて
あっただろうか。
自分でも驚いた。

たかが1ヶ月のメールで
何がわかったのか。
わかったことはきっと
見えない何かだった。
それが何かはわからないが
確かに何かがあった。
芽生えていた。

私達の遠距離恋愛は
こうして少しずつ
始まっていった。