「なんでそんなに驚く?」

「あ!りょうた先輩!!」

後ろを振り向いた隼も

「あ!りょうた先輩!」

「あ!隼じゃーああん
 後ろ姿だからわかんなかった!」

「お久しぶりです!」

「お前大きくなったなー!」

「はい!」

そして龍も今戻ってきて、

「龍!ほら!りょうた先輩!」

「え?あ!あ!お久しぶりっす!」

「お前ら似てるな本当!」

「いや似てないっすよ!」

うちらは部活が始まる前に

久しぶりに会話した。

それにしてもりょうた先輩

変わったと思う・・・。

絶対かっこよくなったよ。うん

部活の見学はいつもの部活の

光景をただただ見ていた。

年が1歳・2歳しか違わないのに

体の大きさ、筋肉のつき方など

全然ちがった。さすが先輩だ・・・。

野球の技術もついさっきまで小学生

だったうちらとはまったくの差で

毎日どのくらいの練習をしているのだろう

と思った。ぶっちゃけうちが野球部に

入ったとして練習についていけるのか?

練習を見ているだけで自信が無くなる。

いろんなことを考えていたらもう

見学の時間が終わっていて

帰りの時間になった。

帰りの支度をしていたら

「そらー!ちょっといいー?」

りょうた先輩だった。