玄関につくとあずさの足が止まった。

「ねえねえ!?あの人誰!?!?!」

「・・・え??」

「何?!彼氏とか??」

「ちがうよー!!いとこ」

「え?本当に?!」

「うん」

「そーなんだー」

「てかあずさ!なんで走ったの!?」

「え、なんとなく」

「もー!まーいいや
 うち部活見学行くから!」

「やっぱあたし今日帰るね
 ごめん!!本当ごめん」

「いいよーじゃまた明日ね」

「うん!明日」

そのあとまた野球部の活動場所に

向かった。

「あー来た。なんでさっき逃げたの?
 俺なんかした?!」

「いや何もしてないでしょ」

「だよなービックリした」

「うちの方がビックリしたし!」

前から3年生の先輩が

うちの顔を見て

「・・・・あれあれ?!」

うーんなんか見たことあるような・・・

「・・・そら?」

「え?」

「お前そらか?」

「・・・え、あはい」

「おおおお!!!!久しぶり!!!」

「・・・・え?!」

「なんだよ忘れたのかよ?!
 りょうただよ!あの
 お前のに殴られた!」

「え・・・!ぇ!ええええ!!」