その後あずさとはいろんなことを

話した。初対面だったけれど

とても話が盛り上がった。

あずさに坊主になって野球部

に入るかどうか迷っていることも

小学校のときに野球のクラブチームに

入っていたことも話した。

「まあー女子で坊主って
 あんまりいないかもね」

「そーだよね・・・
 あ、そうだあずさは
 部活なんで入らないの?」

「うーんまあーいいの!」

「そっかー」



キンコンコンコーン

そして部活見学の時間。

「そら!あたし部活入んないけど
 そらについていってあげる~」

「え!?ほんと!?」

「うん!」

あずさと一緒に野球部の活動

場所に行ってみた。

「あ、そらじゃん」

「隼も見に来たんだねー」

「当たり前じゃん!」

「龍は?」

「教室に忘れ物したらしいよ」

「そっか」

「あのー・・・」

「??」

「お前じゃなくてその隣の・・」

「あたしですか?」

「君も野球部入るんですか?」

「あ、入りませんよ」

「隼のばーか
 こんな可愛い子が
 入るわけないじゃんか」

「え、あ、そっか・・・」

ギュ

急にあずさに腕をつかまれて

その場を逃げるように

走るあずさ。それに

引きずられて走るうち。