散々殴り合って

「もっと自分の気持ちに素直になれよ」

裕也はそう言って、俺の前から姿を消した。

「裕也のバカヤロー…」


俺だって自分の気持ちに正直でいたいよ。

だけど
どんなに好きだって

俺はあいつの傍にいてやれねーんだよ。


ふらふらと街を彷徨う。


悔しくて泣けて来て…
雨が降っててホント良かったと思った。