ケイちゃんはキッチンで
お湯を沸かしていた。

テーブルにはコンビニの袋…



『あ、ゴメン!起こしちゃった?
おなか減っちゃって…』


対面カウンター越しのケイちゃんは、
かなり疲れた顔をしていた。



『遅くまで、おつかれさま…

でも…
こんな時間に食べたら太るよ』


『テンション下がる事言わないでよね。
巻き寿司買ってきたの。
一緒につままない?』


『うん!』


『何よぉ、
結局こまちも食べるんじゃない…』



アタシは袋からお寿司を取り出し
フタを開けてテーブルに置いた。



『ケイちゃん…
1人で、こんなに食べるつもりだったの?!』



巻き寿司と納豆巻だった。



『明日も休みだし、
こまち起きているかなと思って…』


そう…納豆巻きは…アタシの好物。



ケイちゃんはお盆に
湯呑みと小皿をのせて持ってきた。