『昨日、遅かったの?』



『それが…あれから寝ちゃったのよね…。

もう、20代の頃みたいに
無理きかないみたい…

あの頃は一晩くらい寝なくても
全然平気だったのよぉ…』


カフェオレのカップをアタシに手渡し
テーブルを挟んで向かえに座った。


『寝ないで平気な方が、おかしいって…』



アタシは肘をついたまま
両手でカップを持ち
カフェオレをひと口飲む。



『あらっ?こまち、
今日はパン食べてないの?』


こーゆーコト目ざとい。



『食欲ないの?具合は?
もしかして…
撮影の緊張で、おなか痛いとか…』



…と、ゆうか、心配性。