ヌードなアタシ


放課後の空き教室。

約束していた部活動の見学の為
アタシは奈緒とジャズ研究倶楽部にいた。



勿論、アタシは楽器なんて全くダメ。

あ、小学校の時、音楽の時間に習った
リコーダーならふけるけど…。


奈緒はピアノやってるって言ってたから…
ジャズに興味あるのかな。

クラッシック飽きちゃったとか…




そんなこと考えながら
演奏練習している上級生達を見ていた。


女子の姿無し。


見学の1年生もアタシ達だけで…
どうも、目立つ。



なんだか居心地悪いって思っていた時
ドアが勢いよくあいた。


ギターを持って立っていたのは

今朝、玄関で会った
奈緒の同中の卓己くんだった…


アタシは奈緒の顔をチラッと見るた。


奈緒は少し顔を赤らめ笑い返してきた。




卓己くんは奈緒に気が付き
こっちに歩いてきた。



『おぅ!奈緒、
来てくれたんだ。サンキューな』

二人が話していると
先輩らしき人が寄って来た。



『知り合い?』



『はい、中学一緒だったコで…
あの…超ピアノ上手いんで、
見学に誘ってみました』

卓己くんの話を聞き、周りがどよめく…

『おぉ、待望の女子部員…』
『二人ともメッチャかわいいじゃん…』
そんな、ささやき声が聞こえた。