電話を終えたケイちゃんが
手帳と携帯をバックに押し込み
立ち上がった。
『大ちゃん、
忙しいのに…ごめんね。
わたし、気が動転しちゃって、駄目ね…
しっかりしなくっちゃいけないのに』
『こんな時だ…動転もするさ。
運転は止めて正解だぜ。
平常で冷静な判断が出来ない時に
運転するのは危険だからな。
これがら、しばらくは
寝不足で疲れもでるだろう。
事故起こす事を考えたら
タクシー使う方が利口だからな』
『えぇ…そうするわ。
こまち、準備はいいの?』
『うん』
アタシはバックを肩にかけた。
『アパートに寄ってから
病院に行きましょう。
入院の手続きに
姉さんの保険証が必要なの。
こまち、しまっている場所わかる?』
『わかるよ』
卒業式を終えて
ママのもとを飛び出した。
あれから戻っていない、アタシの家。
そう…引っ越しの日。
用事があると出かけたママは
結局、時間になっても戻って来なかった。
誰もいない居間を見わたし
ドアに鍵を掛け
アタシはアパートを出たのだった。
手帳と携帯をバックに押し込み
立ち上がった。
『大ちゃん、
忙しいのに…ごめんね。
わたし、気が動転しちゃって、駄目ね…
しっかりしなくっちゃいけないのに』
『こんな時だ…動転もするさ。
運転は止めて正解だぜ。
平常で冷静な判断が出来ない時に
運転するのは危険だからな。
これがら、しばらくは
寝不足で疲れもでるだろう。
事故起こす事を考えたら
タクシー使う方が利口だからな』
『えぇ…そうするわ。
こまち、準備はいいの?』
『うん』
アタシはバックを肩にかけた。
『アパートに寄ってから
病院に行きましょう。
入院の手続きに
姉さんの保険証が必要なの。
こまち、しまっている場所わかる?』
『わかるよ』
卒業式を終えて
ママのもとを飛び出した。
あれから戻っていない、アタシの家。
そう…引っ越しの日。
用事があると出かけたママは
結局、時間になっても戻って来なかった。
誰もいない居間を見わたし
ドアに鍵を掛け
アタシはアパートを出たのだった。

