ヌードなアタシ

『なんかね、奈緒の様子おかしかったし
変だなって思ってたんだ…

コソコソ隠れて会ったりしないで
正直に話して欲しかったよ…』



『そうね…』



ケイちゃんは、ちょっと考えてから
ため息混じりに話し出した。



『さっき、こまちが部屋を出てから
瞬くんと話したのね…

奈緒ちゃんってコとは
その場の雰囲気で流されて
関係をもってしまったみたいなの。

その負い目もあって
彼女から連絡貰うと断れなくて
ズルズル会ってしまったって。

そのうち一途な彼女の気持ちに
満更でも無いって気になったらしくて。

彼女も、こまちには
絶対わからないようにするから
このまま内緒で付き合って欲しいって
泣いて頼んだらしくて…

まあ、瞬くんも
うまいコトやっていけるとでも
思ったんじゃないのかしらね…

こまちから気持ちが離れた訳じゃない
こまちに対する気持ちは変わらないって
そう言ってたわ。

男の人にはよくある
ほんの出来心の浮気…みたいよ。

ただ、彼女が執拗なほど
瞬くんを諦めてくれなくて。

これも、よくある事だけど。

結果、彼女はこまちの前で泣き出して
バレちゃったって感じ。

まぁ、もしかしたら
ワザとバレるような行動を
起こしてみたのかもしれないけどね…
オンナって怖いから。

そういう事も考えないで
こまちと彼女の前に現れる
瞬くんもどーなのって感じ…

瞬くんは、
もし、こまちが許してくれるなら
ちゃんと彼女と別れてやり直したいって
言ってたわ』