ヌードなアタシ


『アタシの事…好きだけど
奈緒といつも会ってたの?』


『えっ…?』


『最近、奈緒は部活の練習にも出ないで
急いで帰ってたって…
瞬くんと会ってたんだよね?』


『…う、うん』


なんだかんだ言って…
びっちり2人で過ごしていたんだ。


『奈緒のこと好きなんだ…』


『だって…すごく一途に慕われたら
そりゃ…可愛いなと思うよ…』


アタシだって…
慕ってたもん


『さっきも言ったけど…
こまちちゃんのこと
彼女に相談したかったのは
本当なんだよ。

不安だったんだ…
君は…モデルとして
すごい仕事しているし、
頭の出来もオレとは比べモンにならない…

オレの、どこが好きなんだろうって…
君といると惨めになるんだ。
自分に自信が持てなかった』


アタシのせい?
勝手にそんなこと思わないで!


『奈緒ちゃんは
そんなオレに自信をくれた。
ホッとするんだ…彼女と居ると。
癒されるんだ…』


アタシは癒されないんだ…


『嘘つき…
瞬くんが好きなのはアタシじゃない。
奈緒でしょ…』


涙が溢れ出す。