ヌードなアタシ


『なんかさぁ、最近のこまちちゃん
歩く姿カッコイイもん。
努力の賜物だね!』


『ほんと?』


奈緒はニコッとして
うん、うんと頷く。


『ありがと〜
背筋伸ばして下向かない!
これが基本よ、ふふっ
奈緒はこれからジャズ研?』


一瞬ドキッとした顔をして
また笑顔に戻る。


『今日は…用事があって…
行かないの。
最近、顔出してないんだ、
なんだか忙しくて。

…あ、もう行かなきゃならない?
バス停まで一緒に行こうよ!』


2人で教室を出る。



『こまちちゃん、
叔母さんのお手伝い忙しそうだけど
瞬くんに会ったりしてるの?』


『ん。昨日の夜御飯一緒だったよ』


『ラブラブだ』


『叔母さんの彼氏の弟だもん。
家族ぐるみで御飯ってカンジだよ…
そんな…ラブラブじゃないもん』


『いーなぁ…
わたしも瞬くんみたいな彼が欲しい…』


『卓己くんがいるじゃない!
告白するんでしょ?』


『……ん』


奈緒は、うつむいた。


『告白しない…』