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午前中で終わったガッコから、一旦自身の家に帰り、指定された駅前で落ち合う事になった。
「たらいまー」
「おかー」
やる気のない挨拶をかぁちゃんと交わし、自分の部屋へ入り
おもむろにクローゼットを開けて中身を物色する。
「…イブの日にパーティーで、クリスマスに遊園地って…。何着れば良いんだよ」
夏輝の突拍子もない提案を思い出して、ついため息を吐いてしまった。
いや、さ。
女同士だとか、カレカノ募集中の男女で行くんなら
着るものもなんとなく想像がつくんだが…
片方は腐れ縁の幼馴染同志
もう片方は付き合いたてのカップル
こんな状況でどう楽しめばいいかなんて分かんねぇし、変に気合入れてもおかしいっつーかピエロっつーか。
…はぁ。
「明日の分は明日考えりゃいっか…」
取り合えず、今着ていく分の服を取り出してクローゼットを静かに閉めた。
「…デートか?」
「…!!」
首をドアの方向に捻じ曲げると、そこには
ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを湛えるかぁちゃんが立っていた。



