保健室に入った瞬間、ガラッとドアが開いたので振り向くと本田君だった。 「ビックリした…! どうしたの?朝早くから。」 「や、昨日の今日であんた大丈夫だったかと思って…」 心配してくれたんだ。 思わず顔が緩む。 優しい子なのに、同級生には素直になれないのかな? 「ふふ、ありがとう。 先生は大丈夫よ。 あたしはあなたが心配。 室井君はあれからどう?」 「あいつは俺が気に入らないから、あんたを追い出したいんだろーな。 だからあんたに室井が近付かないようにしてるけど…」