そっとゴールを見つめた。 自然と手が伸びる。 そのままボールはあたしの手から離れていった ―瞬間。 「…っあぁっ!!!!」 痛い…!!! 肩に激痛が走る。 試合のことが頭の中でフラッシュバックした。 「っ…。」 肩で息をする。 …なにしてんだろ。。 早くかたずけよう。 あたしはもうやれる身じゃないんだから。。 「…美亜ちゃん…???」 「あ…」 本郷瑠偉先輩が驚いた表情をしてそこに立っていた。 いつものクールな表情のかけらもない。