青春はこれからだ!!

「せ・・・んせい・・・?」

―これってやっぱりキス・・だよな!?
なんで・・・!!!
吐き気がする
男にキスをされるなんて・・
ありえない
体が一瞬硬直する
我に戻って松村先生を押し返す
はぁはぁと乱れる息を整えて、先生を睨み返えそうとした
けれど、、、、無理だった
先生の顔よりも先に俺の目にはいったのは
黒い財布を片手にもった小沢だったから

「えーーっと、宮本は?」

小沢は財布を首の横でゆらしながら聞いた

「それなら先に言ったよーww」

先生はニコニコとそれでいて、冷たい笑みをみせる

「そう・・ですか。」

そういうと、小沢は無表情のままマンションの階段をおりていった
冬の北風がいつもとちがって異様に寒く感じたのはもう夜だからだろう


嫌だ、と思っても時間はとまらないし、戻らない
やはりいつもどうり朝が来るのだ