青春はこれからだ!!

俺がむかついて宮本の腕をつねったので
宮本の腕は真っ青なあざだらけになった
結局俺の怒りを抑えるために
俺がじゃんけんで勝ったら宮本と桜井が俺たちと一緒に
演劇部的な宗教団体に入ることになったのだ





俺は拳を振り上げた

『じゃーんけーん』

魂のこもった掛け声が教室に響く
俺と宮本の目つきはいたってまじめであった
拳を握り締めたまま沈黙が2、3秒続いた
その時間が1時間にも2時間にも感じるほど
長く恐ろしく感じた
今俺たちに隙と言うものがない
つまり、俺たちは今、相手の動きを見るのではなく
自分の運を信じることしか出来ない
一瞬の出来事であった
しゅっと振りかぶった俺の手と宮本の手
二人の出した答え

ソレは俺がちょきで宮本がぱーだった

「俺・・かったのか・・」

「・・・負けたぜ・・まさかこんなクライマックスが待っていたとはな」

そういって宮本は親指を付きたて微笑した

「・・みっ・・」

俺は虚しく黒板を見る宮本に声をかけることをためらい
そして白熱の戦いの中酷く疲れた右手を握り締めつぶやいた

「今日の放課後・・小沢の家でな・・」